
「ordering〝並べる〟」
規則的に、効率よく並べ揃えていく行為。生活においてものを配列するということは利便性と合理性を兼ね備え、また一般的に気持ちのいい状態とされる。しかし、それは自然界には無い違和感のある状態。本書では、1つ3g(1.5×1.5×1.5cm)の角砂糖を秩序化の象徴とし、〝並べる〟その行為の様子を辿っていく。
わたしたちの生活は秩序化され、整えられている。
行動範囲を拡げた4年間でした。一年生の頃はじめて夜行バスに乗りました。大学生ならではのお金と時間のやりくり。到着するまでの高揚感とともに、バスの中でたくさんの考えごとをするあの数時間が大好きです。
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「整頓された小さな世界」
おせち、幕の内弁当、機内食、置き薬など小さな仕切りの中でピタリと気持ちよくハマりながら並ぶものたちは美しく、いつまでも見ていられる。それらを「整頓された小さな世界」と題し、ビジュアルブックを制作した。テキストは、テーマごとの箱の仕切りに沿って箱組で組まれていることが特徴。3年次エディトリアルデザインでのこの作品は、のちに卒業制作へのきっかけとなった。

「ピアノの発表会プログラム」
山形市のとあるピアノ教室から依頼があり、ピアノの発表会で使用するプログラムのビジュアルを制作した。発表会がクリスマス間近だったため、山形の凛とした冬の寒さと 子どもたちが奏でるピアノの音色を連想させるイラストを意識した。幼児から高学年の児童までの生徒さんが参加するということで、年齢の関係ない子どもらしい可愛らしさと、発表会に彩りを与えられるよう試行錯誤しながらイラストに挑戦した。