
「Cut out time」
作品のコンセプトは普段過ごす日常生活が特別で偶然の連続であることを感じてもらうピクチャーブックです。身近でありながら、知らない人と一定の時間を過ごす空間とも言える電車の中が舞台となっています。偶然乗り合わせた乗客達それぞれの関係・回想・夢などをイラストレーションで可視化し、無関係に見えても偶然の重なりによって目に見えない繋がりが生まれていることを表現しました。
私が4年間で拡げたことはお酒の味の知識です。大学在学中に20歳を迎え、友人とともに様々なお酒を味わいました。その中でも近所のバーで頂いた様々なカクテルはとても美味しかったです。
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「とりずきさん」
山形県の寒河江市に実在する豚の焼き鳥をモチーフとした絵本です。絵本は用意された文章をもとに作成しており、私は絵の方を担当しました。絵本のターゲットは小学生中学年で、大人が読んでも見飽きないような絵柄を意識しています。この作品は読むたびに発見が生まれ想像・捉え方に差異があえて生まれるものになるように制作してあり、文章がシンプルなものであるため絵を抽象的に表現することで広がりのある絵本にしました。

「洪水」
この作品は安部公房小説「洪水」を装丁したものです。制作する上で私は実際に小説を読んだ上で制作しました。本を購入した人が小説を読む前と後でデザインの印象が変化するものを目指しています。本は手に取るものということもあり紙の素材にもこだわりました。表紙のカバーは小説の内容に合わせ透明感がある滑らかな素材を使用しました。そして、奥の表紙の色と重ねることで色味に深みが出るようにしました。