
「或る宵(よる)の青年」
人にとっての私的な時間、空間をテーマに文字のないイラストのみのストーリーを作成しました。主人公が夜に家に帰ってから朝出かけるまでの行為を心象風景のような空想の世界感で描きました。ストレスの多い現代社会だからこそ自分を癒す空間や時間の大切さを再確認できるものを表現することを目標に作成しました。
私は大学生活で様々な考え方を拡げました。新たに知った作品や様々な人の新鮮な言葉が何かを考えるときの手助けになってくれました。この4年間で経験したことが私にとっての財産になりました。
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「装丁デザイン「ゆきとどいた生活」
星新一の作品の中から一つ気に入ったものを選びその作品をテーマにした装丁デザインです。彼の作品の独特な体温のない雰囲気と近未来の機械のような冷たさを表現することを大切にしました。タイトルはポップな中に奇妙な雰囲気を感じさせるように文字の曲線部分をなくし、頭文字のみを横組みにしました。

「詩のためのイラストレーション「机上即興」
谷川俊太郎さんの詩「机上即興」の世界観を深めるイラストです。私はこの詩から一人机に向かい黙々と詩を綴る青年の姿を連想しました。その架空の青年のイメージを膨らませ詩で描かれていない時間を想像し描きました。洗濯物を干すという日常に密着した行為を描くことで彼を身近に感じさせ、詩の主人公に人間らしさを感じてもらえるようにしました。